然るを訊く
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    [20120807]

    再度山は神戸の市内からも車で数十分走れば到着する。
    山の読み方は「ふたたびさん」。その名の由来は
    空海が中国に留学する際、船の無事と学問成就を祈って参詣し。
    唐から戻った際、無事帰国できたことを
    感謝するために再度(ふたたび)登ったことから
    「ふたたびさん」と呼ばれたそうだ。

    その山の中腹に山号はそのままに
    真言宗の大龍寺が山の主のように存在していた。

    駐車場に車を停めて住職を尋ねた。
    多くの参拝者が訪れるようで応接室も
    とても立派だ。ご住職に案内され
    本堂奥にある本尊、菩薩立像を拝観した。


    現れたその姿は私の想像を超える姿であった。





    すらりと伸びる長身は法隆寺百済観音をも
    彷彿とさせるが着衣はとてもシンプル。
    脛には翻波式の衣紋がリズムよく波打ち
    綺麗かつボリュームある髷を頭に結う。






    この仏像は奈良時代にまで下ると思われ
    下膨れの面相、大胆なパーツの配置は日本人的というよりも

    空海がまさに渡った中国の仏像のようだ。



    毎月21日、7月20日に拝観できる

    再度山の魂とも言えるこの仏像の姿は
    自分の脳裏に今も深く刻み込まれている



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    [20120516]

    淡路島の北部域にある生穂淨瀧寺では
    驚くべき仏像群との出会いがあった。

    大型の車では手前のところまでしかいけず
    車から降り歩いて2分ほどで淨瀧寺の本堂が現れた。



    住職に案内されて本堂まで行くと
    すでに開けられていた厨子。

    そしてその中に
    ものすごい数の仏像が納められており
    胸の高鳴りとともに口があんぐりと開いてしまった。



    住職が語り出す。
    ご住職は36年前にこの地にやってきた時
    虫や鼠に喰われていた五智如来をに発見したという。
    ぼろぼろだった厨子は自身が修理をしたという
    なかなかパワフルなご住職の逸話が楽しかった。


    一見したところ平安中期~平安後期像、
    二の腕、胸部のふくらみ切れ長の目が印象に残る。
    中央の佛は高く盛られた髷があり
    線は身体は細いながらもほどよく引き締まっており
    たゆたう優しさを感じる。





    手前には薬師如来とかなり小さくはあるが
    十二神将像もある。薬師如来は中央の大日如来と
    比較するとやや地方の素朴な印象を受けるが
    逆に親しみを感じる部分である





    淡路島では成相寺、東山寺くらいしか仏像はないと
    思っていたので、この五智如来との出会いは強烈に印象が残っている。



    東京に戻った今も淡路島の人里離れた地で
    ひっそりと身を寄せ合う仏像たちに心惹かれ、
    また再訪を誓うのであった






    [20120505]

    兵庫県たつの市のバイパスのすぐ脇にある
    臨済宗妙心寺派の宝積禅寺を訪問した。
    駐車場をお寺の一角へ止め庫裏にいらっしゃったご住職を
    お呼びし、ともに本堂にある十一面観音、釈迦如来立像、薬師如来立像を拝した。



    須弥壇の高いところに祀られているためすぐ近くという訳には
    いかなったが、比較的明るい空間で諸仏を拝することができた。



    十一面観音がたつの市指定、
    釈迦如来立像、薬師如来立像が兵庫県指定の文化財になっている。
    中央に立つ十一面観音は身体の損傷が激しく
    面相も補正が入っているだろうが、2m近い長身の像であり
    木そのものを意識して彫られているような印象を受ける。



    本尊十一面観音は同じ楠を三分割にして
    奈良長谷寺十一面観音と分かちた伝承が残っている。

    その十一面観音の向かって右側に
    双子のような2つの如来が立っている。
    檜材寄木造り平安時代末期の作と伝わる








    このお寺には邪鬼は夕立の化身でこれを
    踏みつけることでこの地域に夕立が来ないという
    伝承が残っているのだそうだ





    これらの仏像は地方仏師の純朴さを
    感じることができる佛たちであった






    [20120502]

    兵庫県の太子町にある斑鳩寺
    いかるがでら」「はんきゅうじ」と云われている。

    山門の前に車を停めて境内に入ると
    さすが聖徳太子のゆかりの地であることを物語るかのように
    広々とした境内が目の前に広がる。



    拝観のお願いをしお寺の方に付き添われ
    境内の一角にある収蔵庫へと案内された

    収蔵庫には様々な仏像が祀られており
    全体的には鎌倉期~室町期の仏像が多く琉美な世界が広がっている



    中央に祀られていた日光菩薩、月光菩薩は
    国の重要文化財に指定されている仏像であるが
    この二尊はどこかで見たことがある、、とそんな思いがした





    記憶を辿ると長野県麻績村にある福満寺で出会った
    日光菩薩、月光菩薩に像高や流麗さが近しいなぁと

    珍しい摩利支天像や、いかつい顔をした愛染明王像など
    個性的な仏像に埋め尽くされた空間であった














    しかし、この世界観はこの収蔵庫だけではなかった。

    お寺の方に特別に案内された聖徳殿奥堂の奥で
    「植髪の太子」と呼ばれる、本物の髪の毛が植えられた
    聖徳太子像と対面することができたのであるが
    まさに生きている仏像があったのだ。



    髪の毛と言えば京都、六波羅蜜寺にある地蔵菩薩が
    実際の髪の毛を持っているが、実際に髪の毛が植えられた
    仏像は誠に珍しい。

    像との距離が少しあったものの
    その迫力に圧倒されてしまった。

    生きた聖徳太子像におろおろと怯んだまま
    本堂へと案内され2/22-23に開帳がある本尊と対面した

    重厚な厨子に納められた釈迦如来・薬師如来・如意輪観音は
    全て国の重要文化財に指定されており、
    丈六のどれも個性的な面相をした仏像たちである





    顔は古風であり、この作者は仏像が日本に伝来した頃、
    まさに聖徳太子が生きていたころの仏像を連想させるよう
    造立に携わったのは明らかである。

    様々な時代の特徴を有した仏像が
    一つの寺院でこれだけまとめられているのは
    大変貴重だろう

    聖徳太子が一生懸命普及させようとした
    仏教の根源世界の一片を感じたような気がした。






    [20120426]

    国道2号に面する
    真言宗須磨寺派大本山 上野山須磨寺
    駅名からICの名前などこの土地の名前として
    すっかり定着している



    その須磨寺で秘仏の十一面観音の姿を
    拝ませていただいた。





    南北朝時代の作であり、切れ長の眼光が鋭く
    洗練された仏像である。丸顔が身体のシャープならいんと対比すると
    やや大きく感じれ、その比率が少年らしい若々しいを感じさせる。






    光背は漆箔であり鍍金銅板を利用した透かし彫りの技法が
    用いられている。この像は18日~21日に開帳されている。



    お寺の方も見たことがなかったという
    十一面観音の隣の厨子に納められた
    毘沙門天像、不動明王像も開帳していただいたのだが
    これが慶派仏師の流れを組んでいるような
    凛々しい姿であり、同時にこのお寺の大きさを物語る
    その尺度も感じることができたのである。



    慶派の毘沙門天としては茨城県美浦村にある布佐観音堂の毘沙門を連想させたのだが
    保存状態としても技量としても須磨寺の毘沙門天はそれを上回るものと感じる。

    茨城県美浦村布佐観音堂 毘沙門天




    現在はB級スポットとしても扱われる須磨寺ではあったが
    そのお寺の名前を知り、訪問する人はあろうとも
    そこにこれほどまでに流美な仏像がある人は少ないであろう










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    不空 (12/17)
    安産寺が一番というのは、今年を表してるね! それにしてもたくさん相変わらず行ってるね!だめだよ、地蔵尊に怒られるよ(笑) 山形のは、開けてくれて良かったですね、巨

    株取引の流れ (11/20)
    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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