然るを訊く
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    [20120627]

    2011年の大晦日に室生寺を訪問し
    金堂に並ぶ荘厳な仏像たちに見とれていた。

    その時に妙に感じた違和感
    それば向かって右側に立つ地蔵菩薩が
    やけに小さいと感じたこと

    ※室生寺 地蔵菩薩立像


    正月が過ぎ調べてみると
    室生寺から約9kmほど離れているとこにある
    安産寺に当初祀られていたのではないかと
    云われる地蔵菩薩があると
    いうことがわかりこの度、訪問させてもらえることになりました。


    安産寺は三本松の小高い丘の上にあり、
    到着した時には女性がすでにお堂を清掃をされていた

    お堂の前には拝観はこの者に連絡するようにと
    3人の管理者の電話番号が記された看板が出ている。

    しばらく待つとその一人である洞出様がお見えになり
    洞出様の案内により本堂の奥に祀られた地蔵菩薩と相対することができました。



    像高180cmのカヤ一木。想像以上に大きな像だと感じる。
    地蔵菩薩の間近で拝観できるのだが、その距離で見る
    細かく波を打つ翻波式衣紋は大変見事である。
    衣紋の流線は平安初期の仏像の特徴を示しており
    室生寺に並ぶ平安仏を連想させる。

    江戸期には彩色がされ絢爛豪華な地蔵へとなってしまったのだが
    昭和17年に1688年の古色への修理をしたと残っている。





    一節には流されてきたとも、運び出すときにこの地で動かなくなったとも
    伝えられており真偽のほどは定かでないが、室生寺の金堂に立った
    この地蔵菩薩を想像し現在金堂に並ぶ仏像と調和する姿は容易に想像ができた。

    室生寺は当初法相宗でありその後継者争いの際に
    何らかの理由で運ばれたものではないだろうかと
    管理者の洞出様は仰っていた。

    室生寺から少し離れた場所に佇む地蔵は
    今やしっかり地域に馴染んだ仏像として新たな使命をもって
    このお堂に佇んでいるようだ




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    [20120512]

    伊勢本街道へ続く道の途中にある「西峠会所」を訪問した。
    近くにあるコンビニエンスストアの駐車場に車を停めて
    管理者の小野さんと待ち合わせをした。

    そこから裏の山手に登っていくのであるが
    小野さんはお堂に到着しかかったところで
    「この道は昔、丘だったところを切り開いて作ったのだ」と
    説明してくださった。そしてそのかつての土地があの高さなのです、と
    3Mほど高い位置を指した。
    そして、その指さした方向に「西峠会所」と呼ばれる
    集会所が存在した。



    鄙びた集会所はもともと地元民が集まって
    井戸端会議をしていた場所だったそうだが
    現在は綺麗な施設ができており、「西峠会所」は
    佛との縁日にのみしか使われていないのだそうだ

    しかしながら月に1回は掃除に来ているということで
    古い建物の割には清掃が行き届いているなぁと感じるのだった

    そして中央に目をやると薬師如来が鎮座していた。
    83.7cm、桧一木平安後期。頭部彩色。
    標準的な定朝様の薬師であり洗練された印象だ。



    板光背は後補だが当初から板光背なら
    同じ宇陀市室生寺の影響を受けたのかもしれない。

    当初から寺ではなく村人の集会所に祀られていたと考えられている。



    薬師如来から右に目をやると「ムラサキ地蔵」と言われる
    岩の断片が残るのだが、このムラサキ地蔵は床下の地の中に
    存在されると云われており、眼の病気にご利益があると
    信仰されているのだそうだ。とても珍しいものを見せていただいた。



    「天ノ森」という名前が残り1400年代までは「墨坂神社」が
    あったことがわかっている。藤原時代の表情をしながらも
    一木の技法を用いていることからもともとこの地にいた
    仏師による作だと考えられているようだ。









    [20110323]

    朝5時におきた自分は
    今年から発症した花粉症の鼻水を
    春先の寒さと共に吸い込み
    東海道新幹線に乗車した

    新大阪から車で生駒山を貫いたトンネルを出ると
    予定時刻よりもかなり早く奈良に
    到着しそうだったので
    尼ケ辻の唐招提寺を訪問した

    唐招提寺への道のり
    春の光が秋篠川を照らしていた



    前回訪問の際には
    金堂が解体修理していたので
    三体の巨佛は金堂内で初めて
    おめにかかることができた



    中央に毘盧舎那如来



    脱乾漆造りで日本で数少ない
    盧舎那仏の造立例

    右側の薬師如来



    こちらは唯一の平安前期の作

    左側に千手観音



    有名ではあるが実際の千の手を目指し製作された像であり
    5.36mの堂堂たる巨像である

    こちらの三体とも前回の訪問の際には
    唐招提寺敷地内の、入って左側に建てられれていた
    改修工事用の建屋で拝観をし文化財修復という現場を
    間近に感じたことを覚えている

    今回は本来佛たちがあるべきところにおかれた彼らは
    日本を代表する佛としてとても輝いていた。

    この日は新宝蔵が開帳していたので
    例のトルソーや巨大な大日如来なんて
    唐招提寺にはいたのだと驚いていた




    個人的には先日訪問した
    香川県の正花寺聖観音菩薩
    こちらの衆宝王菩薩との対比を重点的に耽っていた。






    衆宝王菩薩のほうが異国風であると感じたのだけれど
    今回の旅の中で出会った知識として

    平面的(表面的)=日本
    立体的=中国

    とするならばこの像というのは
    日本的な仏像と言えるだろうと感じる。


    知人と近鉄奈良駅にて待ち合わせをして
    かつて東大寺と並ぶ巨大寺院であった
    大安寺を訪問した。



    ちょうどこの日は嘶堂の馬頭観音が御開帳であり
    本堂の裏手にあるお堂の中央部の馬頭観音と対峙した。



    顔は極端に中心に向かって圧縮されたような風貌であり
    線はスマートという表現が適切かもしれないが
    一木ならではと言える芯の太さも垣間見ることができた。


    馬頭という名前がついておきながら馬がいない本尊は
    文化財の登録では千手観音となっているそうなのだが
    憤怒相と千手観音とのギャップにクスっと笑ってしまうのだった


    天理市内を抜け桜井市に入いったすぐのところにある
    曹洞宗寺院の慶田寺に伝わる十一面観音像を尋ねた。



    芝村織田氏 織田有楽斎の菩提寺として建立された寺院で
    本堂奥の納骨堂の脇に客仏として伝わった十一面観音を
    一目見たときにその妖艶な佇まいに息を飲んだ




    欅の一木造り 像高は203cm
    頭頂部の菩薩面や髻などから
    欠損してしまっている化仏達もなかなか立派だったのではと
    伺える。厚めの唇や切れ長の目からやはり異国的な風を感じることが
    でき、それは向源寺の十一面観音などよりも呪術的な
    力を感じることができた。



    葛城山、二上山という山並みの東側に広がる
    奈良盆地への入り口にある葛城市の置恩寺を尋ねた。


    ひどい急勾配の住宅街を必死に車を運転させて
    もっとも高台付近に位置する置恩寺からは
    葛城市を一望することができた。


    区長をなさっている井村さんがすでに待ってくださっており
    ご案内いただいた。

    以前こちらの十一面観音を写真でみた時
    頭上の化仏たちが大きく造られていた
    こちらの十一面観音に衝撃を受け、前回は来たかったものの
    都合が合わず、今回念願叶ってようやく訪問することができた。







    ※この顔は・・・。右側なのに笑ってますよねw※

    実際に対峙してみると化仏たちの長さよりも
    本尊の顔の小ささの方が際立つくらいに感じる。
    また肉厚な手からはこの像のもつおおらかさも
    伺うことができる。左側にキュっと捻った腰が
    少しおどけるような姿に見えた。



    像高181,5cm
    久野さんの本では桜木だそうだが実際に井村さんに
    お話を伺うとクスノキだそうだ。



    背面部にも回らせていただいて
    暴悪大笑相を拝むことができた。





    『本堂もみていくかい?!』
    と勧められて本堂にもお邪魔させていただき
    朗らか表情の弁財天も拝むことができた。



    葛城市寺口という住所には
    この置恩寺の訪問のあとに同じ集落にある
    イタリアンレストラン直会倶楽部にも訪問した




    古民家を改築したイタリアンレストランとなっており
    靴を脱いで座敷にあがってイタリアンを食べるという
    スタイルで付近でとれた野菜のアンティパストと
    やや太麺のパスタ、アンチョビソースのペペロンチーノを頂いた。








    個人的にはワイン共に堪能したかったのだが
    この後の寺院を急がなくてはいけなかったため
    お水で我慢をした。

    しかしすぐにお水はからっからになっていたw

    中庭には梅が咲き誇り
    春訪れを感じる



    そして自分の花粉症はピークに向かっていくのであった。。



    [20110105]

    午前中にお墓参りが済んで
    ポッカリ時間が空いてしまったので
    室生寺に行くことになった

    この日の奈良南部~三重県西部は
    風の音で目が覚めてしまうほどの風とともに
    寒冷前線通過による雪で
    室生寺へ向かう途中から吹雪の銀世界に入っていた

    大三駅から名張で乗り換え
    名張から約10分で室生大野口駅に到着した

    バスの時間が2時間に1本しかなく
    自分が到着してから次のバスまで約1時間もあったため
    駅前でタクシーを拾って室生寺へ向かった



    “今年は遷都祭の影響でたくさんの人が訪れた”
    “こんな雪は4年ぶりだ”

    などの会話を交わし
    女人高野 室生寺へ到着



    太鼓橋の前では橋本屋の店主が雪かきをしていた。



    “すごい日に来たね”

    室生寺といえば土門拳の影響からか
    雪のイメージが強かっただけに
    こんな反応が来るとは思わなかった


    大雪の日は観光客よりもカメラマンが多い
    ということを聞いたことがあったが、
    まさにその言葉通りで三脚を担いだカメラマンと
    思しき人々がたくさんいた



    金堂の外から国宝十一面観音を拝する
    遠目に見ても美しい像であることが分かる。
    ポージングが豊かな十二神将像は諸像の前に並べられているが
    コミカルなポージングゆえ、守っているよりも
    諸像との関係は子供たちというような印象をもった。



    白銀世界に浮かぶ仏像群をみたあとは
    五重塔へ。まさに土門拳がおさめた写真そのものの
    世界が広がっていました



    最後には弥勒堂を訪問し国宝釈迦如来坐像を拝んで
    再びタクシーに乗り込みました

    大晦日の室生寺。
    昨年は遷都祭の影響でカウントダウンイベントが
    催されていたが今年はひっそりとした山里の寺院という
    普段の静けさを取り戻していた。

    室生寺はこれから
    ちょくちょく訪問することになりそうなので
    楽しみである。





    [20101020]

    早朝9時に近鉄奈良駅に集合した
    地方佛像研究会の面々

    いつもの顔なじみからはじめましての方々まで
    レンタカー屋の前で挨拶を済ませ1台の佛像ワゴンに
    乗り込んで、地方仏研究会VOL12の企画が始まる

    郡山の駅前にワゴンを止めて矢田町通りを
    進んでいくと薬園八幡神社の境内に
    一人の大人がようやく通れる門が現れた

    薬薗寺
    大和郡山市材木町30
    0743-53-1355(薬園八幡神社)



    本堂は改修中につき、足元が危ないと
    奥様が気になさっていてバタバタと急がせてしまいました。
    住職に本堂にご案内していただきワイヤーや壁が壊れかけた
    本堂の中にある本尊の薬師如来を拝む。



    薬師如来は平安中期、金箔を再度修繕してしまったがために
    文化財の指定からは外れてしまっているけれど、
    衣紋の表現、頭頂がやや高く、古風で優雅さも感じます。

    須弥壇の上に十二神将に取り囲まれた厨子、
    そしてそのうえにはぐるりと十二神将が並びます。



    住職が指を三回パチパチパチと鳴らして
    秘仏の佛像を見せていただきました。

    小さな厨子を開けると時代は浅いが
    時代背景の中で色を加えられた青面金剛像と
    笹舟に乗った魚藍観音変わった佛像を堪能。





    “ここは秘密の場所だからチラっとしか見せることができないけど”
    と言われて見せてもらった、歓喜天の秘法を行う場所。
    “ここに入ったら3時間は出てこれない”という話をされてました。

    堂内左側にある不動明王さまもなかなか立派な像でした。



    常念寺
    〒619-0241
    京都府相楽郡精華町大字祝園小字神木段55
    0774-94-3855




     京都 精華町の祝園(ほうその)という場所にあるお寺。菩薩形立像
    典型的な貞観佛で薄い衣紋が特徴的。吉祥薬師如来、神様として崇められた仏像でとても美しい。





    もともとは薬師如来として崇められていたため、修復前の薬師の手を
    触らせていただきました。薬壷ののった手は想像以上に軽くその驚きが
    鮮明に記憶にあります。



    高さ約2m一木のダイナミックさが残る像です。
    住職は今後のお寺ビジネスのコトまで多くのお話をしてくださいました



    西光寺
    〒619-1151
    京都府木津川市加茂町美浪南1
    0774-76-2956


    加茂駅から直線距離にしてたった300mの場所
    木津川の支流をさかいに“今”と“昔”対局しすぎる景色



    その“昔”側の小高い丘のうえに立っている広がる墓地を
    見渡す場所に小さなお堂があり住職に出迎えていただきました
    平安中期の地蔵、ややズングリとした体躯にも衣紋は平安初期~中期の
    しっかりとしたものをのこします
    阿弥陀如来は説法印良型のたくましい像でした





    南明寺
    〒630-1241
    奈良県奈良市阪原町1005
    0742-93-0392


    コスモスが咲き乱れた山里に鎌倉期のお堂があり
    自分たちが到着したまさにそのタイミングで総代さんが
    鍵をあけに来ました。



    中央には平安期の薬師如来、85cmという大きさだけれども
    脇の二尊があまりにも大きなためやや小さく感じます。
    教授がお腹に対して違和感があるということを指摘していました。
    光背のテッペンがシュッと天井に向かって伸びているせいか
    この像自体もやや線が細い仏像のように感じました。



    中央に向かって左は阿弥陀如来
    こちらは平安中期~後期くらいでしょうか、金箔を残した
    余裕のある体躯です



    右側には有名な釈迦如来、こちらは孔雀のように
    広がった光背が印象的です。山里の小さな集落を
    大きなカラダで守っている、その責任のようなものを
    この像には感じました。



    お堂の左側には彩色を残した
    大きな地蔵、自分たちと同じ高さに
    人間よりも少しな大きな体躯はまさに
    身近にある、仏像というように感じました。





    春光寺
    〒619-1411
    京都府相楽郡南山城村北大河原北垣内4-1
    0743-93-0852



    三重県と隣接する南山城村、真言宗智山派の寺院です
    本尊として薬師如来が祀られており、カヤ一木造、平安初期の
    特色を残す像として元興寺の薬師如来に似ています。





    昭和に入って金泥を落とす修理をしたところ
    やはり中からはとても素晴らしい像が現れてきた、
    そんな経緯が本堂の中には綴られておりました。

    修復前の像に対してこの像が実はとても良い像であると
    イマジネーションを働かせた人はすごい、と感じました。


    南山城村を抜けて
    この後、三重県に入っていきました




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    迦楼馬 (03/27)
    こんばんわ、お疲れ様でした。
    いつの日か関西方面での開催を五劫思惟の想いで待っていますね(笑)

    村石太い&しなもんてぃー (02/16)
    孔雀明王 仏像 愛知県で 検索中です。
    時折 孔雀明王の真言を 寝ているとき 唱えています。
    名古屋に 孔雀明王が ご安置 されている寺社は ないかなぁ
    宗教研

    こばりん (01/13)
    輪島を旅したとき立ち寄りました。素晴らしい仏像でした。

    yoshiki (12/23)
    不空さん

    神像もたせてもらえるんですかw
    安産寺年明け御礼参りをさせてもらう予定です。
    ことし一年お世話になりました。

    不空 (12/17)
    正覚院 → 正覚寺

    不空 (12/17)
    安産寺が一番というのは、今年を表してるね! それにしてもたくさん相変わらず行ってるね!だめだよ、地蔵尊に怒られるよ(笑) 山形のは、開けてくれて良かったですね、巨

    株取引の流れ (11/20)
    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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