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[20130204] |  | |
滋賀県長浜市にある川道観音千手院で秘仏の千手観音を拝観しその後、 栗東市 正楽寺 阿弥陀三尊、橘堂で異形の観音像、京都 六波羅蜜寺 本尊十一面観世音など近畿圏の仏像を見て回り、大阪高槻市にある安岡寺に到着した時はすでに日が落ち、 電灯の灯りが参道を寂しく照らすくらい。
安岡寺は天台宗寺院で兼ねてから訪問したいと考えていた。
それというのも香川県 屋島で出会った屋島寺 千手観音、兵庫県赤穂で出会った、 普門寺の千手観音に通じる、平安期の重厚感のある千手観音坐像が安岡寺にも伝わると知ったからだ。
※屋島寺 千手観音

※普門寺の千手観音

予定の時刻よりもかなり遅れての到着となったのだが、「ようこそ、いらっしゃいました。」 とご住職が笑顔で迎えてくださった。 ちょうど和歌山から訪問予定の団体が渋滞で到着が遅れているということで問題はなかったようだ。
蛍光灯に照らされ、夜になっても問題なく拝観することができた。
とても大きな千手観音。収蔵庫が小さく思えるほどだ。 写真で見ていたよりも重量感があり、腕も大変太い。

ご住職に聞くと収蔵庫の少し上にある観音堂にかつては安置され、 ご住職が小さい時にはそこで護摩供養が頻繁に行われていたそうだ。 そんな観音堂も歴史の変遷でボロボロになり、 見兼ねて現在の収蔵庫を建てて低い位置ではあるが良い環境で拝むことができる。
古文書によると安正寺廃寺の本尊であり 現在安正寺廃寺の本堂前には年中、青い梅を付ける樹が 立っているのだという。なぜだろうか。
「本堂にも仏像がありますよ」と 素敵な言葉をいただきご住職に案内され本堂の中へ。(続く)
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