今、自分のお客さんから電話がかかってきて商談をした。
自分の喋った言葉に対するお客さんの声が数秒ずれる。
受話器の向こう側は今、タヒチだと言う。
2週間前は確か、シドニーから電話がかかってきた。
そして今年の年末は南極で2008年を迎えるそうだ。
よほど凄いキャリアの持ち主なのかと思うかもしれないが
年齢は僕とほとんど変わらない25歳。
僕は日本においてこのお客さんの
コンサルティングサテライト窓口としてをして仕事をする。
お客さんは世界中を旅しながらも日々、毎日数百万単位でお金を動かす。
これが可能になっているのが僕が身をおく仮想世界。
セカンドライフのような仮想現実はまだ正直繁栄してくるとは思えない。
だが、今僕が確認できている限りで、本当の意味での時間・国境といった
距離の概念はこの世界には無い。
携帯がより高性能な衛星電話、大容量HDDになり
自分の話した声が自動的に翻訳される機器、例えばDSのような機械が
皆のポケットに入った時、僕が今このようにPCの前に座っている
意味はあまりなくなってしまうだろう。
そしたら僕も日本を飛び出すかもしれない。Powered by ScribeFire.