然るを訊く
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    [20100921]

    京都駅におりて東寺へ向かう

    ただ今日はなんとなく、いつもとは違うみちを
    使いたくなって裏道を歩いたら道祖神やら
    神社の名前を入れようとしている場面に出会ったり
    この場所が普段生活している
    自分の環境圈の外であることを実感するのです。

    そして裏道には京都ならではの
    お香の香りにも包まれていました

    そんな裏道を抜け東寺へ

    東寺

    朝8時の東寺



    まず食堂へ立ち寄る




    講堂、金堂の影に隠れてあまり目立っていない
    食堂だけれども、ここには四天王、ニメートルくらいあるのかな。


    昭和の火災で炭化してしまった四天王達だけど
    彼らが持っていた力強さは真っ黒い体から十分に
    感じることができました。

    最近知ったのだけど
    そんな食堂にあった千手観音。
    本当に千手あったそう。

    炎とともに運命を共にしたという説明書きが
    彼らの生き様を、絶妙に表している
    いい紹介文であると感じました。

    講堂、金堂どちらも凄いけど、
    やっぱり立体曼荼羅

    持国天にカーーつ!と叱られて一気にに目が覚めた。
    朝の静寂な雰囲気のお堂はとても清々しい。



    立体曼荼羅ではいつも目が奪われる仏像が異なる。
    とりわけ今回は不動明王グループに心が引き寄せられる



    ひとつひとつの仏像の動きはそこまで無いけれど
    その当時、憤怒の形相の仏像たちが空海の手によって
    召還されて、東寺のお坊さんたちはさぞかし驚いたのであろう
    と想像したらとてもワクワクしてしまいます。

    初期の召還佛にして、これだけのクオリティ。
    見ているだけで背筋がブルブルしてしまいました。

    と、思ったら講堂入り口のJR東海のポスター

    背筋がブルっとしたのは寒さだけのせいでしょうか

    というポスターをみたときは自分と同じ体験
    をしている人がほかにもいるんだとわかり更に
    ゾクゾク。

    東寺に別れを告げ、竹田駅へ移動。地方佛研究会のメンバーさんと合流。
    いよいよこの旅がはじまる!と、胸が高鳴ったのを覚えています。


    高速道路を乗り継いで舞鶴市へ向かいながら
    携帯で他の高速道路状況を伺う限り、連休ということもあり
    各地で物凄い渋滞が繰り広げられている様子。

    幸いに自分たちが選んだルートはほとんど渋滞することも
    なく、あまたのルートからこのルートを選んだことは
    本当によかったと実感しました。


    多禰寺


    京都府舞鶴市字多祢寺346
    0773-68-0026



    こんな山奥でも、ちゃんと受付の人がいることで
    大切にされている様子が伺えました。

    本尊薬師ですが収蔵庫に出会った
    巨大な仁王像にとても驚きました。





    パーツの配置、筋肉の隆々しさ、スケールの大きさなど
    全てのバランスが完全に調和している美佛がこんな山奥のお寺に
    あるんだ、と感動しました



    調べてみるとなるほど慶派仏師の作であることで
    ガッテンがいくのですが、今でこそなぜこの僻地の山寺に・・
    という疑問はつきまとったのですが、佛友さん曰く
    この地域は運慶の生まれ故郷である京丹波(かな?!)
    が近いという話しを聞いて、そうかもしれないな、と関心しました。



    中山寺

    福井県大飯郡高浜町中山27-2
    0770-72-0753



    中山寺は現在本尊である馬頭観音を期間限定で開帳という
    ことを聞いて、これは行かなければということで必ず
    訪問したいとおもっていました。

    本堂へ続く石段を登って綺麗に整備された
    中山寺の伽藍を拝す。

    本堂の入り口がわからず本堂のまわりを一周しちゃった。

    中央には中をライトアップした厨子に
    形の整った鎌倉典型的な馬頭観音。





    中山寺は若狭馬頭信仰の代表的な仏像のひとつに数えられて
    個人的な意見としてはもっとも優れている馬頭観音であると
    考えます。

    浄瑠璃寺の馬頭観音と同じく赤い体をしているも
    どことなくクールさを感じさせてくれる像。

    経堂と同じ本坊内には来迎印を結んだ阿弥陀如来も。
    阿弥陀ならではの穏やかさは出てきたもののそれだけではない、
    生々しさを感じる仏像だった。

    重要文化財である仁王門は大事にされすぎているためか
    あまりよく見ることができません。


    中山寺からは丹後街道を経由して青戸の大橋を渡って
    大島半島へと渡る。途中降っていた雨も徐々にあがっていく兆しが見え
    青戸の大橋から広がる、日本海の景色はとても気持ちのいいものでした。


    ここからおおい町 大島半島の古佛を巡ります。



    清雲寺


    福井県大飯郡おおい町大島123-13
    0770-77-0634



    自分のもっている地図には載っていない[浦底]という地域にある
    代々檀家さんで守り続けてき、近くで旅館を営んでいる森本さんが
    代表して収蔵庫を開けてくださった。



    もともとは山の中にあったという
    中央に毘沙門天、左に善膩師童子、右に吉祥天という親子三仏


    先日の福光園寺の三仏は吉祥天が
    鬼嫁?!と思えるほどの大柄仏だったけどこちらは毘沙門天が中央。

    毘沙門天の顔は厳しそうなお父さんで、そんなお父さんを支える優しい顔の
    吉祥天まだ子供の善膩師童子という、アットホームがそこに垣間見えました。


    長楽寺


    大島小学校のすぐ隣にある寺院。
    管理されている飯盛寺の住職がすでに到着されて
    我々を待っていてくれた。
    飯盛寺は小浜にあるということで
    そこからわざわざ用意をしていただき
    とても有難かった。




    丈六の阿弥陀像と毘沙門天ともに重文指定。
    まさか丈六仏がこの地にあるとは思わなかった。
    顔に金箔が残り、典型的な定朝様。







    あまりバランスの悪い丈六仏ってそういえば見たことないなぁって
    ちょっと思いました。自分でも仏像を彫ってみようと試みたことは
    あったけど、仏像は大きくなればなるほど、バランスを均一化させることが
    難しいと先生から伺っていた。されどもいざ各地の丈六仏を拝すると
    見事にバランスがとれている仏像が多いことにビックリさせられます。

    それは大きな仏像を作るためには地元の仏師の手だけではなく
    京の仏師に依頼をしなければそもそもできなかったから、、とか
    いろいろ想像が駆け巡ります。

    一方毘沙門天は邪鬼ベルトが通常のベルトよりも
    一段高く彫られており邪鬼というよりもタイガーベルトのような仏像だった





    住職は写真も指定としてはNGだけど
    『みんなどうせ勝手に撮っていくから撮ってっていいよ、wahaha!』
    って、とってもいい人だった。



    常禅寺

    福井県大飯郡おおい町大島114-1
    0770-77-1483



    大島港を崖の上から望む高台に建てられている収蔵庫。
    現在は地域の区民の手によって護られ
    時代は定かではないけど辮髪や表情から平安前期にまで
    遡ってもおかしくはないと思える像





    体の色が見事に残っており、牙は上に噛んでいる。

    お堂からの景色は大井港を守っている位置に建てられて
    浪切不動尊としてこの地域で崇められているこの不動像は
    なるほど、守り神なんだな、と実感しました。

    鍵を開けてくださった方も漁師の方で
    ぶっきらぼうに聞こえる初対面もじっくりお話すると
    顔がほころんで、いろんな話をしてくださった。



    ちなみにこのお堂のまわりイノシシの影響で
    ボロボロでした・・w


    意足寺


    福井県大飯郡おおい町万願寺7-5
    0770-77-1078



    大島半島とはお別れ。
    おおい町万願寺にある意足寺。

    訪問したのはちょうど夕暮れ時。
    山々に囲まれたお堂から見える、夕焼けの景色に心惹かれる。

    住職は先生をやっているかのような
    朗らかの中に厳しさを持っている人柄



    本堂とは離れた収蔵庫の鍵を開けてくださり
    中の千手観音と対面する。



    指先まで全て一木でできた千手。














    昭和28年9月の台風13号の影響により
    当時の住職夫妻を亡くすまでの大災害だったそうですが
    この千手観音は数日後、泥の中から発見され。また幸いにほとんど傷も
    なかったということで今日に至ります。

    泥の中にあったとは思えない大変綺麗に像は残っていました。




    金剛院

    京都府舞鶴市字鹿原595
    0773-62-1180



    日も落ちた、夜のお堂にて快慶作の深沙大将と執金剛神の像と対峙する。
    小さな女の子を抱いた奥様が収蔵庫の鍵をあけてくださって
    収蔵庫にぎっしりと詰め込まれた仏像達、そしてその仏像たちとは
    少し離れたガラスケースに有名な二体の仏像がいた。



    快慶作ながら制作例が少ないこの二体のチョイス。
    佛友さんとともに収蔵庫内にあった過去の展示会の資料などを
    みながら高野山のあの二体との対比をしたり楽しんだ。

    おどろおどろしい高野山の深沙大将と比較すると
    こっちの深沙大将は『ワルガキ』という表現が似合う気がした

    残った絵はがきから深沙大将像のほうが人気があるんだろうな、
    なんて思いました。


    帰りの大阪へのルートは連休につきとんでもなく
    渋滞していたので京都経由で大阪に入りましたが
    こっちは渋滞などほとんどなく、選んで正解だったなって思います。


    大阪のホテルに戻ってから、近くの焼肉屋にて
    今日の観佛を労って






    次の日の四国行きのため予習をしなきゃ!!とは
    おもっていたのだけど、コロっとあっという間に眠りについてしまった
    この日でした。


    コメント

    □ 意足寺 from 幽黙

    こちらでははじめて失礼します(_ _)
    意足寺の千手さんは外の収蔵庫に移られたのですね
    愚生が訪ねた頃はまだ本堂須弥壇上にあって
    先代のご住職が開けてくださいました
    「もう明るさくらいしかわからんで…」
    ご住職は目がもう見えなくなっておられ
    須弥壇を手さぐりでえっちらおっちらと
    階段を上がるように四つん這いで上って
    手探りで厨子の扉を開けてくださり
    またゆるゆると後ろ向きの四つん這いで
    下りてこられていろいろと問わず語りで
    昔話や四方山話を聞かせて下さり
    ものすごく豊かな時間だったことを思い出しました
    写真を拝する限り
    今は人の背の高さのお厨子だけのようですが
    当時のお厨子は須弥壇のかなり高い位置で
    そこに上られるのは目のご不自由な老住職には
    とても大変なことであったと思わされたことでした

    2010-09-24(Fri) 08:47 | URL | #G2f.Jh/s [ 編集 ]


    □ Re: 意足寺 from yoshiki



    幽黙さん

    本堂須弥壇もまだ健在でしたが
    現在は外の収蔵庫に移動しているようです

    幽黙さんのお話の住職は目が見えないということなので
    そうすると現在の住職さんは二代目という
    ことなのでしょうね

    二代目の住職も素晴らしい方だったので
    先代の方の御人柄が偲ばれますね

    貴重なお話ありがとうございます。

    2010-09-27(Mon) 13:42 | URL | #- [ 編集 ]



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    とても魅力的な記事でした!!
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