然るを訊く
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    [20110405]

    朝方の東京駅に眠い目こすりながら集合し
    東海道線に乗り込んで西を目指した。

    小田原、熱海で2回の乗り換え。
    最終目的地であった富士駅へ。

    前回は伊豆から車で
    そのまま目指したのだけれど
    今回は駅から目指し富士市の市街地の
    様子を伺いながら黄檗宗瑞林寺を訪問した。



    境内には桜が咲き始め、春の訪れを感じさせる。
    本堂脇の渡り廊下から本堂の裏側を回った池の淵に
    立つ収蔵庫には運慶の父 康慶作と唯一判明している
    地蔵菩薩像が安置されている。



    慶派らしいキリっと引き締まった唇に
    注目をした。眼球のまわりには朱で色付けされており
    滝のように複雑に流れ落ちる衣紋は
    坐像であり地蔵菩薩という動きの少ない像ながら
    躍動感を感じさせてくれた。



    前回訪問した際にはただひたすらに引き締まった印象を
    受けていた本尊だけれども、この日時間をかけて
    じっくり対峙するとふくよかさも漂う、このあたりは
    さすが運慶の父である康慶の作であり
    その時代の影響を少なからず受けていたからであろうか。


    富士市から電車に乗り静岡市へ。
    静岡市で下車するのは初めての経験だった。
    駅から15分ほど歩いたところにある
    浄土宗金米山 宝台院を訪ねた。



    近代的な本堂は昭和15年に静岡大火にて焼失してしまったのちの
    新しい建築であり2階に増上寺黒本尊と駿府城ツインズの
    白本尊が広いお堂の中央に立っていた。



    家康がこの二対を「守り本尊」として馬に乗せて出陣し
    敵の矢を身を持って防いだことから右耳のうえには
    かすり傷があるとされている


    残念ながら阿弥陀像との距離があったために
    その傷は確実にコレと言えるものを肉眼で捉えることが
    できなかったのだがそういった伝承はとても興味深いものである


    像は須弥壇の高い位置に立っており
    阿弥陀像は足がやや前に出て庶民の近くにすり寄ると
    される像が多いのだが、こちらの像はやや仰け反った
    格好をしており、これはやはり家康に従事した像であるから
    だろうか、と一瞬思ってしまった。




    宝台院から歩いて数分という距離であり
    静岡市の繁華街のど真ん中にあるオフィスビル。
    その7Fにあるという新光明寺にて
    力みなぎる阿弥陀像を拝した。





    切れ長の眼は険しく本来の阿弥陀像らしい
    柔らかさはいい意味で失われている



    眼はうちからバネで止めるという珍しい玉眼の
    はめ方をしており、X線の写真がそれを物語っていた。



    静岡市の駅前はかつて寺町ということで
    隆興していたらしいのだが幾度かの大火により
    こちらも宝台院と同様に現在の近代的な形となった。

    そうした激しい動乱もこの阿弥陀像の険しさが
    さらに物語っているような気がしていた。

    また住職のお話の中で一体の像が
    脈々と伝承し今我々とお会い出来ていることの
    すばらしさを説いてくださった。

    しかし自分の中ではその話の中で

    先人達が木彫仏像を求めた心の発端は究極の神木信仰ではないか。
    神木を後世まで脈々と存続させるために佛の形を借りたのではないか。
    仏像は樹を見る行為と等しいのではないだろうかと
    そんなことを思い描いていたのだった。




    この後は木喰を拝し
    帰りは熱海の名産である生しらすと桜えびを
    地酒で堪能しつつ東京へ




    最近あまり見ることのなかった鎌倉佛だが
    そのなかで考えさせられること、平安佛にはない感動など
    今思い返せばいろいろ得るものがあった。





    コメント

    □  from かーつ

    当日はお疲れさまでした。
    あれだけじっくり対峙したつもりでも、こうして写真で改めて観るとまた違った感じがするものですね。
    新光明寺の女性住職の話もよかったですよね。

    2011-04-05(Tue) 23:12 | URL | #- [ 編集 ]


    □ かーつさん from yoshiki


    幹事ご苦労さまでした★
    今回正直言うと好みではない鎌倉仏が多かったので
    あまり期待していなかったのですよ。

    逆にそれを裏切っていただいてとても良かったです、
    ありがとうございました。

    2011-04-06(Wed) 07:41 | URL | #- [ 編集 ]



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    不空 (12/17)
    安産寺が一番というのは、今年を表してるね! それにしてもたくさん相変わらず行ってるね!だめだよ、地蔵尊に怒られるよ(笑) 山形のは、開けてくれて良かったですね、巨

    株取引の流れ (11/20)
    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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