丹波篠山五十三次現地案内板及びガイド誌 及び篠山市教育委員会現地説明板 参照奈良時代の高僧・行基が弥十郎ヶ岳山中に四十九院を建てたといわれ、西光寺も其の西山麓に天平3年(731)創建されたものと伝えられます。中世の動乱期に堂宇は全て焼失したが、元禄年間 (1688-1704)洞光寺二十一世万国春輝和尚により西光寺は復興され、兵火から難を逃れた諸仏像は護持されていたが現在は、もと市場跡に収蔵庫が建てられ移されています。当時の仏像は、廃四十九院か廃石高山高窟寺にあったともいう。西光寺本尊・木造薬師如来座像は、国指定(明治44年-1911 4月17日)重要文化財で、大きな髪部や顎を突き出したように見える頭部の深い奥行き等に特色があり、像高157.5cmの桂材による一木造り、膝と両腕は寄木となっており内刳を施してあり、平安時代の円満な重厚さがある作品です。