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[20130419] |  | |
北九州空港に降り立つ時、 窓の外に広がった 深い群青の中に 鮮やかなエメラルドグリーンが 光る海面の色が とても印象的だった。
空港から国道を北上し 豊前の牡蠣を味わいつつ 目的の土地であった 小倉市にある極楽禅寺を目指した。
小倉市の比較的中心地にある 極楽禅寺は かつて椎田町にあった 極楽寺村という場所から移ってきた。
本尊である小倉市指定の 聖観音立像を住職の 案内で拝観させていただいた。
本堂の中央で 光に照らされた聖観音像が 薄いカーテンの間からよく見える
内刳はぎ合わせ無の榧一木像であり 平安後期の作だと考えられる。
柔和な笑みを高い位置から拝観者の自分に与えてくれる。
住職の話では不動・毘沙門も存在していたが現在は消失してしまったのだという。
この観音像を前に想像すると、睨みをつける脇侍であったとしても 優しい表情をしているのではないか、、と想像してしまう。

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